中国で発生した「新型肺炎コロナウイルス」の感染拡大がとまりません。
感染の中心地である中国武漢市の街を閉鎖、駅や空港などは、一時閉鎖するなどの緊急措置が取られています。感染を防ぐために私たちがやるべきことは何でしょうか？感染拡大をどう防げばよいのでしょうか？についてお話ししていきます。
まずは中国の現状をお話しします。
中国の武漢にいる市民は、特殊な事情がなければ武漢から離れてはならないという事態です。武漢市民の人口は約1100万人です。大阪の人口は約900万人ですので、非常に大きな都市です。ここを現在封鎖されているという事態が起きています。ちなみに武漢という都市は、中国の中央にあり北京や上海とも近い場所にあるため、そこからは関空への直行便も週に11便ありますから、当然封鎖される前にも、すでに感染したかもしれない市民が日本にも多く入国されている可能性があるのです。
それでは、いったいいつこの新型肺炎コロナウイルス感染が分かったかと言いますと、
先月12月に武漢市で謎の肺炎患者が発生したところから始まります。今月1月7日に新型のコロナウイルスが原因だと特定されました。では、この新型肺炎コロナウイルスについてもう少し深堀していきましょう。
実は、コロナウイルスそのものは昔からあるウイルスです。
人には人のコロナウイルスというものがあります。そして、だいたい6歳くらいまでの時に、鼻水鼻づまりなどの風邪などの症状、下痢症状で程度で感染しているそうです。ところがあまり熱が出ないのであまり今まで注目されていませんでした。だからほとんどの人が6歳くらいまでの段階で軽い風邪症状ということで済んでいるんです。
なぜこのコロナウイルスに新型が発生したのでしょうか？
現在わかっている情報では、感染源は武漢市の回線市場で販売されていたタケネズミやアナグマなどの食材、野生動物の可能性が高いと言われています。ウイルスが動物から人に感染した後にヒトからヒトへの感染が起きたと言われています。
2020年27日午後７時現在の新型肺炎の感染者発生状況ですが、世界中で死者が81人、感染者2744人を超え、日本国内で4二人の感染者が確認されて非常に重い事態となります。
本来はヒトはヒトのコロナウイルスがあります。
猫は猫のコロナウイルス、こうもりは、こうもりのコロナウイルスと別れているものなんです。
この壁が何らかのウイルスの突然変異で動物のコロナウイルスがヒトに感染したため、新型コロナウイルスに変異してしまったのです。もともとウイルスというものは、変異を起こすものなので、まだこれからも変異を起こしていって感染を拡大するかもしれないという危険性があります。
コロナウイルスの変異についてもう少しお話しします。
実は、変異自体は過去にも同じようなケースがあるんです。2003年中国で発生したサーズウイルスですが、これもコロナウイルスが変異して感染拡大した例です。この時はこうもりからハクビシンン、そしてヒトへの感染経路でした。そして2012年には中東で発生したマーズウイルスです。コウモリからラクダ、ヒトへコロナウイルスが変異して感染拡大しました。
サーズウイルスは患者数8096人に対して、致死率が9.6%、およそ10人に1人が命を落とし、マーズウイルスは、2499人に対し致死率がなんと34，4%。3人に1人が亡くなっているという状況でした。そして、今回の新型肺炎コロナウイルスについ非常に危惧していることがあります。
それは「スーパースプレッダー」の出現です。
これはどういうものかというメカニズムはまだはっきりわかっていないのですが、サーズの時もマーズの時も、たった一人の患者から一気に多数の人に感染した経緯があるため、今回の新型コロナウイルスも、このたった一人の患者から一気に感染拡大、最低10人以上へ感染拡大するいわゆる感染源患者のことを「スーパースプレッダー」というのですが、これを非常に恐れられています、今の段階ではまだ特定されていません。
では、新型コロナウイルスの症状について話します。
発熱、咳、息切れ、呼吸困難、下痢、胃腸疾患などがあります。ここで一番の注意したいポイントは下痢です。たとえが過去のサーズウイルスの場合でしたら、下痢便がポンとトイレ床どかについているとしたら、そのウイルスはなんと１日2日は生きているという怖さです。だからそこからの接触感染を考えないといけないという怖さがあるのです。
予防と対策は？
当たり前のようなことですが、マスクとうがいを習慣化することが大事です。マスクをすることによって、手に付着した細菌やウイルスで口や鼻を触らずにすむ効果もあります。それにより接触感染や飛沫感染を防ぐことができます。もちろん、バランスのとれた食事や十分な睡眠、ストレスの解消などの体調管理も大事です。
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